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2016年8月30日(火)

鬼怒川水害 現状を視察

茨城・常総 塩川・梅村議員ら

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(写真)決壊現場で国交省の担当者(左から2人目)の説明を聞く(左から)染谷、(2人おいて)江尻、梅村、塩川、堀越、石川の各氏=29日、茨城県常総市上三坂町

 昨年9月10日の豪雨による鬼怒(きぬ)川の決壊で大水害に見舞われた茨城県常総市で29日、日本共産党の塩川鉄也、梅村さえこ両衆院議員は、神達岳志(かんだつ・たけし)常総市長から現状の課題を聞き取りました。

 「常総市水害・被害者の会」の染谷修司氏、江尻かな党県議、石川栄子、堀越道男の両党常総市議らが同行しました。

 水害では約42平方キロメートル(市全体の3分の1)が浸水、重軽傷44人、死者2人の被害が出ました。住宅関連では、全壊53件、大規模半壊1578件などで、水害後、約3000人が市外に流出しています。

 神達市長は、「社会福祉協議会に寄せられた声をもとに、市に戻りたいのに戻れないでいる約80世帯へ、住宅建設などで支援していきたい。自宅建築の計画すらスタートしていない市民もいる」と語りました。

 塩川議員は、「声が寄せられるのを待つのではなく、市として全世帯の実態調査が必要ではないか。床上浸水1メートル以上でないと大規模半壊と認められないなど、水害の実態に合わない国の制度を見直す必要がある。私たちも一緒にがんばりたい」と伝えました。

 一行は、被災した大規模農家や中小業者を訪問。同市三坂町の決壊現場では、完成した堤防を視察し、国交省の担当者から聞き取りました。

 国は5年間の緊急プロジェクトを組み、鬼怒川流域の河川整備を計画しています。梅村議員は「半年で立派な堤防が造れることが証明されました。堤防決壊の教訓が生かされるよう、河川整備やダムの在り方を全国的にも見直す必要がある」と述べました。


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