2016年8月30日(火)
里道の金網に有刺鉄線
高江ヘリパッド建設 沖縄防衛局が設置
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沖縄県の米軍北部訓練場(東村、国頭村)のヘリパッド(垂直離着陸機オスプレイが使用する着陸帯)建設で沖縄防衛局は29日、通称「N1裏」の座り込みテントから資材搬入口のN1表ゲートにつながる里道に設置した金網周辺に、有刺鉄線を設置しました。
午後1時ごろ、防衛局は25日に設置した高さ約5メートルほどの金網の周辺の地面に、人が近づけないように有刺鉄線を数メートルにわたって設置。さらに有刺鉄線を巻きつけた鉄パイプで道をふさぎました。
ヘリパッド建設に反対する県民らは「そんなに日本をアメリカに売り渡したいのか」などと抗議。沖縄県統一連の糸数清さん(68)は「オスプレイの騒音で高江の住民が苦しんでいるんだ。基地の犠牲になる人たちのことをどう思っているのか」と訴えました。本部町の女性(50)は「何でもやっていいという国の横暴さが表れている」と憤りました。
この日も、工事用道路整備のための砂利搬入に対する抗議行動が取り組まれました。
防衛局が資機材の運搬のために全長最大1・2キロに及ぶ工事用モノレールや自衛隊ヘリコプターを使うことを検討していることが報じられています。うるま市の池原盛助さん(76)は「向こうが焦っている証拠。粘り強くやれば必ず工事を止められる」と語りました。