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2016年8月29日(月)

きょうの潮流

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 まばゆい炎の余韻が残るリオデジャネイロで、新たな聖火がそのときを待ちます。9月7日開幕のパラリンピック。右ひざから下を失った義足のジャンパーが、その光を浴びようとしています▼ドイツのマルクス・レーム選手(28)。陸上・走り幅跳びで、他の追随を許さない8メートル40センチの記録を持ちます。これはリオ五輪金メダリストの8メートル38センチをも超えるもの。この大会で五輪超えに挑みます▼レーム選手は、リオ五輪の出場を望んでいました。「カーボン製の義足が有利に働いていない証明を」。国際陸上競技連盟は、そう彼に求めました。5月、ドイツ、米国、日本の研究者が調査した結果は「有利とも不利ともいえない」でした。しかし、国際陸連は「現時点での証明は不十分」と結論づけました。パラリンピック後、検証は再開されるものの、彼のリオ五輪の道は絶たれました▼14歳の時、モーターボートのスクリューに巻き込まれ、絶望の日々をさ迷いました。それを乗り越え、走り幅跳びと出合います。「人生を歩むために、新しい考え方で自分の力を引き出してきた。長年かけ進化できた自分を誇りに思う」▼4年前のロンドン大会では、「スーパーヒューマンズ(超人)に会いに行こう」が合言葉でした。人生と競技の“障害”を乗り越えた超人たち。その生きざまから見えるのは、折れない心と無限の可能性です▼「五輪とパラリンピックをもっと近づけたい」。大会の間にある障壁を越え、未来を開く跳躍が見られるはずです。


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