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2016年8月27日(土)

機動隊の沖縄2紙記者強制排除

“言論の自由踏みにじる”

暴挙に怒り・抗議の声広がる

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 沖縄県の米海兵隊北部訓練場に政府が建設強行を狙う米軍ヘリパッド(着陸帯)の工事現場近くで、警察の機動隊が地元紙2紙の記者を強制排除し、身柄を一時拘束して取材活動を制限しました。この言論の自由を踏みにじる暴挙に怒りと抗議の声が広がっています。


 記者が拘束された沖縄タイムスと琉球新報の報道(21日付)によると20日午前、東村の高江橋で機動隊による市民排除を取材中の記者を機動隊員が包囲しました。

 記者は背中を強く押されるなどしながらバスとバスの間に連れて行かれ、すでに拘束されていた市民らと一緒に数十分間にわたり押し込められました。

 『新報』の記者は、排除される際に取材腕章を示しながら「琉球新報だ」と訴えたものの、機動隊は排除をやめませんでした。

 『タイムス』の記者は押し込められた際、沖縄県警に「取材中である」と訴えて、一度は解放されました。しかし、別の機動隊に再び拘束されました。『タイムス』の記者も社員証を見せながら、記者であることを訴えていました。

 この暴挙に両紙は、編集局長名で「現場には県民に伝えるべきことがあった。警察の妨害によって、その手段が奪われたことは大問題だ。…報道の自由を侵害するものであり、強く抗議する」(『新報』)などとする抗議声明を出しました。

 新聞労連(小林基秀委員長)は「多くのけが人や逮捕者まで出る緊迫した状況が続いており、現場で何がおきているのかを目撃し伝えることは、地元紙はもとより沖縄で取材活動を続けている全ての報道機関にとって大切な使命」とのべ「報道の自由を侵害する行為とは断固として闘う」とする声明を発表しました。

 日本ジャーナリスト会議や沖縄県マスコミ労働組合協議会、中小出版社でつくる日本出版者協議会も抗議の声をあげました。信濃毎日新聞、高知新聞、東京新聞なども社説や特集で取り上げています。


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