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2016年8月24日(水)

沖縄・伊江島 米軍が基地拡張着工

F35ステルス機・オスプレイ訓練 高江・本土と一体強化の危険

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図

 米海兵隊は22日、米軍伊江島補助飛行場(沖縄県伊江村)で、米空軍特殊作戦機CV22オスプレイと、米海兵隊F35Bステルス戦闘機などの訓練を行うため、強襲揚陸艦への離着陸訓練場(LHDデッキ)の増強・拡張工事に着手しました。

 米軍は横田基地(東京都)にCV22を10機、岩国基地(山口県)にF35を16機配備し、これらの離着陸訓練場として伊江島を大増強する計画です。さらにCV22は東村高江(沖縄県)の米軍ヘリパッドの使用も想定しています。F35は沖縄・嘉手納基地を拠点に沖縄本島北部での訓練を想定しており、本土と沖縄が一体になった機能強化です。

 加えて、自衛隊内部資料によれば伊江島の日米共同使用も想定されており、航空自衛隊が導入するF35A飛来の危険もあります。

写真

(写真)米軍が地元に配布した、工事区域(赤線内)を示した図面(平安山良尚・真謝区長提供)

 伊江島での工事は、既存の着陸帯に敷き詰めたアルミ板を9月半ばまでにはがした後、オスプレイやF35のエンジンから放出される高温の排気熱に耐えられる舗装に張り替える見通しです。次の段階として、F35の離着陸に伴う安全地帯(セーフティゾーン)を建設。全長429メートルの訓練場が867メートルまで延伸され、面積も約2倍に拡張されます。

 基地内に土地を所有している農家は演習のない土日に草刈りを行い、牛の粗飼料にしていますが、拡張によりこれら草地がつぶれてしまい、大きな打撃を受けます。

 伊江島補助飛行場に隣接する伊江村真謝(まじゃ)区の平安山良尚(へんざんよしひさ)区長は、「拡張には大反対です。推進力の大きいF35に加え、CV22まで飛行すれば騒音は激化し、生活に大きな影響が出る。連日、空軍機が訓練していたベトナム戦争当時の状況に逆戻りしかねない」と懸念を示します。


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