2016年8月21日(日)
子どもの幸せ築く保育を
保育合研始まる 島根
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「ひろげよう! 平和へのねがい つなげよう 保育・子育ての輪」をテーマに、第48回全国保育団体合同研究集会(保育合研)が20日、松江市で始まりました。全国から保育者、保護者、研究者などが集まり、学び、交流します。22日まで。
島根県での開催は初めて。全体会に4000人余が参加。県内の子ども、保育者、保護者計270人が地元の船神事の祭り「ホーランエンヤ」を歌と踊りで再現しました。
子ども・子育て支援新制度が始まって1年余。保育の基準や保育施策を後退させる動きがすすむなか、「認可保育園を増やして」「保育士の処遇の改善を」など保育への願いが渦巻いています。実行委員長で佛教大学教授の渡邉保博さんが開会あいさつで「よい保育とは何か、学び、話し合いましょう」と呼びかけました。
福島大学教授の大宮勇雄さんは「保育を豊かなものにしていくことが大切だ」と強調。「保育は子どもの幸せな日々を作り出す仕事。そして、子どもの幸せは家族・地域の幸せの上に築かれる」と語りました。
兵庫大学短期大学部准教授の黒澤祐介さんは、1年以内に離職する保育士が相次ぐなどの実態を示し「これほど悔しいことはない」とのべ、賃上げとあわせて「対等に学び合えるような職員関係をつくることが大事」だと強調しました。
全国保育団体連絡会事務局長の稲川登史子さんが、保育予算増額を求める新しい国会請願署名や自治体に認可保育所増設を求める運動などを提起。「多くの人の声を集め、つながり、さらに大きな運動へと広げましょう」と呼びかけました。