2016年8月20日(土)
原点 憲法・平和守ろう
静岡 「教育のつどい」始まる
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「学ぼう、語ろう、いかそう―憲法と子どもの権利条約が生きて輝く教育を」を掲げ、教職員と保護者、市民らが子どもたちの教育について語り合う「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2016」が19日から静岡市内で始まりました。
開会全体集会には1200人が参加。全日本教職員組合(全教)など24団体による実行委員会が主催し、21日までフォーラムや分科会で交流します。
現地企画「しぞーか、まんさい」では静岡で教師をしていたシンガー・ソングライターの中山讓さんが子どもを愛し守る思いを情感込めて歌い、参加者の共感をよびました。
実行委員会代表委員の一人、蟹澤昭三全教委員長は昨年来、安保法制(戦争法)反対の市民的共同が広がってきたと指摘。「戦争する国づくり」を狙う安倍政権による「教育再生」に抗して、すべての子どもが成長・発達する教育のあり方を模索するつどいにしようとあいさつしました。
現地実行委員長の鳥畑与一静岡大学教授は「平和を守り真実を貫く教育、戦後教育の原点を大切にしていこう」と語りました。
「憲法と教育を語る」シンポジウムでは、清水雅彦日本体育大学教授(憲法学)、安保関連法に反対するママの会の長尾詩子弁護士、自由の森学園社会科教員の菅間正道さんが発言しました。
奈良県から参加した小学校の男性教員(57)は「『道徳の教科化』で子どもの心を評価するなどのかつてきた道を許してはいけないと思う」と語りました。