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2016年8月16日(火)

市民が変えた政治の景色 学び、行動し、また始める

シールズが解散 最後のメッセージ

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(写真)戦争法案反対、憲法守れと訴えるSEALDsのメンバーや学者たち=昨年9月11日、国会正門前

 SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)は15日、解散を発表し、動画とコメントをウェブ上に掲載しました。

 シールズは、昨年5月3日に結成。立憲主義を尊重する政治や、野党勢力の結集などを求めて行動してきました。安保法制(戦争法)に反対する国会正門前抗議には、多くの市民が参加しました。

 動画とコメントは15日午前11時すぎ、「戦後71年。SEALDsから、最後のメッセージです」の言葉と一緒にツイッターのシールズ公式アカウントに掲載されました。

 メッセージは、行動することを通じて、参院選では全ての1人区で野党統一候補が決まるなど野党共闘が実現したこと、これまで選挙にかかわることがなかった人々が自ら応援演説に立ち電話かけをするなどして選挙の風景を変えたことなどを指摘しています。

 その上で、「市民が立ち上げる政治は、ようやく始まったばかりです」と強調。「この動きを末永く、ねばりづよく続けていく必要があります。その積み重ねは、長い時間をかけて社会に根をおろし、じっくりと育ち、いずれは日本の自由と民主主義を守る盾となるはずです」としています。

 「SEALDsは解散します」とのべ、「しかし終わったというのなら、また始めましょう。始めるのは私であり、あなたです。何度でも反復しましょう。人類の多年にわたる自由獲得の努力から学びながら。孤独に思考し、判断し、共に行動し、そして戦後100年を迎え、祝いの鐘を鳴らしましょう」とよびかけています。

それぞれが一人として

シールズ関西が声明

 自由で民主的な社会を回復するために野党結集を実現してきた「SEALDs KANSAI」(シールズ関西)も15日、ホームページ上に解散にあたっての声明を発表しました。結成は昨年5月3日です。

 「地方にはそれぞれ独自の政治的文脈がある」として、関西では「おおさか維新の会」とどのように向きあうかという問題が挙げられると指摘。最悪の政治を回避し未来にかけるために、自民党の推薦する候補者を事実上、応援せざるをえないときもあったとしています。

 日本にはまだまだ多くの問題が山積しているとして、「解散後も私たちはそれぞれの場所で、この社会に暮らす一人として、責任を引き受け、問題への応答を試みます」とのべています。


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