2016年8月14日(日)
三重・四日市 全国臨時教職員集会
5校掛け持ち/労災適用されず
過酷な実態 発言相次ぐ
三重県四日市市で開かれている第47回全国臨時教職員問題学習交流集会は13日、臨時教職員の正規採用化や労働条件改善など五つの分科会で議論しました。集会は14日まで。
「臨時教職員の労働条件と任用保障のとりくみ」の分科会では44人が参加しました。
38年間臨時教員を続けている非常勤教員が、現在五つの学校を掛け持ちしているとし、「1コマごとの単価で、拘束時間や授業の準備時間やテストの準備に対しての保証が一切ない」と訴えました。この発言に「教育は切り売りするものではない。生活できるだけの給与にするべきだ」という発言もありました。
別の臨時教員が、勤務内に足をくじき松葉づえをつくけがにもかかわらず、労災が適用されなかったことを告発すると、「そんな職場がまだ存在するのか」と驚きの声が上がりました。
臨時教員の採用制度=任用については、臨時教員を使い勝手のいい扱いにしていると現場の話がありました。例えば、名古屋では臨時教員は同一校で継続して勤務することができない制度になっているとし、「子どもの成長を長期的にみることができない」と語りました。
正規も非正規も、臨時であっても差別するのではなく生活が保障され、横のつながりをつくってよりよい教育環境を一緒につくっていくことの大切さが語られました。