2016年8月14日(日)
普天間基地閉鎖せよ
米軍ヘリ墜落12年 沖国大で平和の集い
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2004年8月に沖縄国際大学構内(宜野湾市)に米軍ヘリが墜落した事件から12年の13日、墜落現場のモニュメント前で大学主催の「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」が開かれました。
前津榮健学長は、事件直後、大学に駆け付けた記憶を語り「憤りの記憶を呼び覚まし、受け継ごう」と呼びかけました。
前津氏は、米軍属で元海兵隊員による女性殺害事件に言及し、沖縄の米軍基地負担は軽減されず、オスプレイが県内上空を飛び、危険性は増大するばかりと指摘。「辺野古の新基地建設を続けようとする日本政府に対する沖縄県民の不信は増幅する」と警告しました。
集いでは2人の学生が意見発表しました。
日本文化学科3年の学生は、昨年の集いでとりくまれた学生による「朗読ライブ」がきっかけで、沖縄のことや基地のことを考えるようになったと述べました。
英米言語文化学科3年の学生は、基地あるが故に起こる弊害は米軍機墜落だけでなく、米軍人の飲酒運転事故、性暴行、殺人事件が後を絶たず、県民は事件のたびに抗議してきたが改善が見られないと批判。「最低でも普天間基地の即時返還、撤去、閉鎖を」と求めました。
12年前の墜落事件では、機体は炎上して大破。沖国大本館が使用不能になり、大学の機能がマヒする事態に陥りました。
同日夕、島ぐるみ宜野湾などの主催による「沖国大ヘリ墜落から12年! 普天間基地の危険放置を許さない日米糾弾デモ」が宜野湾市役所前から北中城村の石平司令部前まで行われました。伊波洋一参院議員もあいさつしました。