2016年8月13日(土)
御巣鷹に誓う安全
日航機事故31年 追悼登山
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乗客乗員520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から31年の12日、事故現場の群馬県上野村の御巣鷹(おすたか)の尾根には、遺族や公共交通などで家族を失った人々らが早朝から登山しました。犠牲者を追悼するとともに、公共交通の安全を誓う場となりました。
母親の藤原美代子さん=当時(50)=が犠牲となった森下玲子さん(52)=東京都内=は、「御巣鷹は520人の遺族だけの場所ではなく、家族を思いがけなく失った人が思いを持ち寄る場になりました」と語ります。
事故の時、森下さんは学生でした。事故から31年がたち、母の年齢を上回りました。「母を失った悔しい思いは変わらない。家族を突然亡くすことがどういうことか、公共交通にたずさわる人に伝われば事故は減らしていける。この日が安全の初心に立ち返る日であってほしい」と願います。(矢野昌弘)