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2016年8月12日(金)

きょう再稼働狙う 伊方原発 住民ら抗議

愛媛 ゲート前で3日連続

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 四国電力が12日に再稼働させる伊方原発3号機(愛媛県伊方町)をめぐって、原発事故の危険と隣り合わせになる地元では抗議行動が続いています。


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(写真)町役場前をデモ行進する人々=11日、愛媛県伊方町

 同原発のゲート前では、STOP!伊方原発南予(なんよ)連絡会などが10日から3日連続で集会を開き、「再稼働は許されない」と抗議の声を突き付けています。

 7月24日に伊方原発再稼働阻止実行委員会が同原発の近くで開いた「みんなで止めよう伊方原発・全国集会」には、県内外から700人が参加。翌日には町内で再稼働反対のデモ行進が行われ、住民が駆け寄るなど注目を集めました。

 2011年の東京電力福島第1原発事故で放射能の恐ろしさを知り、原発を受け入れてきた伊方町民の意識も変化しつつあります。

 原発から5キロ圏内の集落に住む元漁師の男性(81)は「原発は安全だと思わされてきたが、事故が起きたら福島のようになることが怖い。集落に通じる道は狭く、土砂崩れで通行止めになれば逃げることができない」と語りました。

 今年4月の熊本地震で伊方原発の沖合5キロにある中央構造線断層帯の危険性が浮き彫りになり、四電が周辺自治体を含めた2万7915世帯を訪問して実施した調査では「地震・津波への不安」は昨年の2倍以上に増えています。

 地元で広がる不安の声を大きな力にしようと、再稼働前日の11日にも、市民団体によるデモ行進やビラ配布、宣伝・対話の行動が取り組まれました。

 伊方原発20キロ圏内の2万4千世帯に住民避難計画の問題点などを知らせるパンフレットを配布した、伊方原発をとめる会の和田宰事務局次長は「四電は熊本地震で得られた知見を反映していない。住民の安全より再稼働を優先させる国や県の姿勢にも疑問を感じる人が増えている」と証言します。

 伊方町に隣接する八幡浜(やわたはま)市では「伊方原発をなくそう八幡浜市民の会」が毎週金曜日に街頭宣伝を行い、日本共産党の遠藤素子市議も参加しています。

 街頭宣伝に参加する「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」の斉間淳子代表は「子どもたちに美しい故郷を残すことが私たちの責任です。伊方原発が止まるまで行動するしかない」と意気込んでいます。


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