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2016年8月11日(木)

中国公船の領海侵入

尖閣で過去最多のペース

領土問題 平和的解決に逆行

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 沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で8月に入り、中国公船が過去最多のペースで領海に侵入しています。背景には中国公船の大幅な勢力増強があり、物理的な力での対応を強めています。外交ではなく力による日中間の緊張をめるものであり、事態の平和的解決に逆行する動きです。

 海上保安庁によれば、8月に入って中国公船が5、7〜9日と4日間でのべ28隻が領海に侵入。月別では、2013年8月と並んで過去最多になっています。さらに、約200〜300隻の漁船が尖閣諸島周辺の接続水域で操業する中で、最大15隻の公船が同じ海域に集結し、中国漁船に続いて領海侵入を繰り返すのは初めてです。

 また、尖閣諸島から約50キロ北西の日本の排他的経済水域(EEZ)内で中国公船の乗組員が中国漁船に乗り移ったため、海上保安庁の巡視船が「管轄権行使は認められない」と警告しました。

 岸田文雄外相は9日午前、程永華駐日中国大使を呼んで厳しく抗議し、公船の退去を求めたものの、10日にも公船10隻が接続水域を航行しました。

 岸田氏は程大使に対し、「事態収束には、中国側が誰の目にも明らかなように現場の状況を改善させるしかない」と公船の速やかな退去を要求。しかし、程大使はこの後、記者団に「(尖閣諸島は)中国固有の領土だ」などと語り、中国の海洋活動の“正当性”を主張しました。

 海上保安庁と外務省は9日、中国公船の5日以降の活動状況や、航行が確認された3タイプの公船「海警」「海監」「漁政」の写真をウェブサイトで公表。中国の1000トン以上の大型公船が2012年の40隻から、19年までに全体で135隻体制に増強されるとの見通しを示しています。

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