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2016年8月9日(火)

政党助成金 首相と閣僚10人、7000万円ためこみ

本人へ「寄付」も6800万円

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 「未来チャレンジ内閣」などと名乗った安倍晋三首相と第3次安倍再改造内閣の閣僚のうち10人が、2014年に自民党本部から受け取った政党助成金を使い残し、計約7000万円も「基金」としてためこんでいたことが本紙の調べでわかりました。(藤沢忠明)


 安倍首相、各閣僚(公明党の石井啓一国土交通相を除く)が支部長を務める自民党支部の14年分の政党交付金使途等報告書を調べたもの。

 これによると、安倍首相と18人の閣僚が、14年の1年間に自民党本部から衆院議員は各1900万円(1人だけ1300万円)、参院議員は各1200万円の政党助成金を受け取っています。総額3億3400万円にのぼります。

 このうち、安倍首相と10人の閣僚が、合わせて6982万347円を使い残し、基金として、ためこみました。

 最高額は、復興相として初入閣した今村雅弘衆院議員(比例九州)。1300万円を党本部から受け取り、前年のためこみ額741万5617円から倍以上にためこみ額を増やし、基金残高は1636万8378円となっています。(表参照)

 同じく初入閣した松本純国家公安委員長・防災担当相(衆院神奈川1区)も、798万3996円をためこみました。

 一方、政党助成金の使い道で目立ったのは、14年12月に総選挙があったため、「選挙関係費」として本人あてに寄付していることです。安倍首相と10人の閣僚であわせて6776万円にのぼります。最高額は、加藤勝信1億総活躍・働き方改革担当相(衆院岡山5区)と塩崎恭久厚生労働相(衆院愛媛1区)の1000万円。稲田朋美防衛相(衆院福井1区)は11月18日に400万円、同26日に500万円の計900万円でした。

 本人あての支出は、その後、何に使ったか問われず、不明です。初入閣の松野博一文部科学相(衆院千葉3区)は、12月1日に2回にわけて計226万円を自分に寄付、ためこみ額はゼロとなっています。

 党本部から受け取った1200万円の政党助成金をすべて「人件費」として支出、ためこみ額ゼロと報告しているのは、初入閣の鶴保庸介沖縄・北方担当相(参院和歌山)。「人件費」の支出が1000万円を超えたのは、ほかに同じく初入閣の山本幸三地方創生担当相(衆院福岡10区)で人件費1341万円。「人件費」は領収書がいらず、不透明さが指摘されています。

 政党助成金は、国民1人あたり250円の税金が原資です。その使われ方はもとより、あり方そのものが問われています。

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