2016年8月8日(月)
核兵器廃絶へ行動
米テネシー州オークリッジ 原爆開発の町を行進
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【オークリッジ(米テネシー州)=島田峰隆】米南部テネシー州のオークリッジで6日、米政府が進める核兵器の近代化に反対し、核兵器の全面廃絶を求める集会とデモ行進が行われました。反核平和団体「オークリッジ環境平和連合」(OREPA)が主催。同団体は1988年から毎年、広島の原爆犠牲者を追悼して8月6日に行動しています。
オークリッジでは第2次世界大戦中、原爆開発計画「マンハッタン計画」のもとでウラン濃縮が行われました。関連施設は戦後も、核兵器開発のために使われています。
OREPAの調整役、ラルフ・ハチソン氏は「オークリッジは広島に投下された原爆を生み出した場所だ。ここで犠牲者を追悼し、核兵器に抗議することは特別に重要だ」と訴えました。
参加者は「いますぐ核兵器廃絶を」「ノーモア・ヒロシマ」「核兵器に税金を使うな」などと書いたプラカードを持って集合。核兵器近代化計画のもとで機能強化が見込まれるエネルギー省の施設の前まで1時間近く歩きました。施設前では色とりどりのリボンをつないでアピールしました。
オークリッジ近郊のノックスビルから来たエリック・ブリテンさん(32)は「オークリッジで秘密裏に進められた核兵器開発が広島の悲劇につながった歴史に衝撃を受けました。人類を滅ぼす力のある核兵器を抑止力だと考えるのは危険です。廃絶してほしい」と話していました。
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