2016年8月7日(日)
先駆的な憲法を現実に
テレ朝系番組 井上氏“改憲の理由はない”
日本共産党の井上哲士参院幹事長は6日未明放送のテレビ朝日系番組「朝まで生テレビ」で、改憲問題をテーマに与野党議員らと議論し、「改憲しなければ国民の願いに応えられないような問題はない。今やるべきは、徹底した恒久平和主義と30の人権条項など先駆的な内容を持つ憲法を現実にしていくことだ」と主張しました。
自民党の片山さつき参院議員は、大震災を口実に緊急事態条項について「(自民党改憲)草案で最も注力した」と強調しました。井上氏は、震災対策について現行法での対策強化こそ必要だと強調。国への権限集中は逆行だとして緊急事態条項に反対している東北弁護士会連合会の声明を示し、同条項が基本的人権の制約につながることを指摘しました。
「教育無償化」をテコに改憲を迫るおおさか維新の会の足立康史政調副会長に対しては、改憲ではなく法改正で可能だと指摘し、教育無償化は「野党で一致して実現しましょう」と応じました。
井上氏は、自民党改憲草案での第9条2項削除、「国防軍」創設に対し、「軍になれば、自衛隊の海外派兵や集団的自衛権行使が全部、歯止めなくできるようになる」と批判。自民党幹部が「本音は9条(改憲)だが、本音は言わずスタートしたい」と公言していると紹介し、「国民は改憲の本丸が9条だと見抜いているから、反対世論が広がっているんです」と指摘しました。