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2016年8月6日(土)

稲田氏は「タカ派」「強硬派」

改憲・海外派兵への布石

海外メディア報道

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 3日に発足した第3次安倍再改造内閣で防衛相に就任した稲田朋美氏について、海外のメディアはそろって「タカ派」「強硬派」「国粋主義者」と指摘し、第2次世界大戦中の日本軍の蛮行を認めず、靖国神社の“常連”参拝者だと紹介しています。さらに同氏の防衛相就任を、安倍首相による憲法改悪や自衛隊の海外派兵拡大に向けた布石との受け止めもあります。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は3日、「安倍首相、防衛相に強硬派の国粋主義者を任命」との見出しで報じました。稲田氏を「首相の緊密なイデオロギー上の味方」と称し、「日本の歴史と憲法についてタカ派的見解」を持っていると紹介しました。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は4日、稲田氏が2005年、自民党員相手に日本の戦争責任に関して講演した際、安倍氏の目に留まったという経緯にふれ、安倍氏の「弟子」だと紹介。第2次内閣で行革担当相だった13年4月に靖国神社に参拝したと報じています。

 米軍準機関紙「星条旗」(電子版)は3日、稲田氏が今年、週刊誌を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判で敗訴し、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)とのかかわりが認定されたこと、14年には、旧ナチス・ドイツを信奉する極右団体代表と写真を撮っていたと報じられたことを紹介しています。

 米ABCテレビ(電子版)は4日、稲田氏が防衛相就任後の記者会見で、第2次大戦時の日本の戦争が侵略か自衛か問われたのに対し、「この場で個人的な見解を表明する立場にない」と明言しなかったと報道。ロイター通信は同じ記者会見について、稲田氏が靖国神社を参拝するかどうか問われたのに対し、明言を避けたと報じました。

 フィリピンの英字紙マニラ・タイムズ(電子版)は4日の社説で、安倍新内閣が「経済活性化」を最優先としながらも、「強硬派で国粋主義者として有名な稲田朋美氏を防衛相に指名」したことで、「安倍氏は安全保障の課題から離れたのではないというシグナル」を示したと論じました。


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