2016年8月6日(土)
稲田防衛相 侵略戦争認めず
問われる異常な歴史認識
記者会見で回答
稲田朋美防衛相は4日の会見で、記者から日中戦争から第2次世界大戦に至る戦争を日本による侵略戦争と考えるかと自らの歴史認識を繰り返し問われ、「侵略か、侵略でないかというのは、評価の問題であって、一概に言えない。歴史認識に関する見解は、首相、官房長官にお尋ねいただきたい」と述べ、一貫して侵略戦争とは認めようとしない姿勢を示しました。
稲田氏は、「昨年、首相が出した(安倍)談話が政府の見解だ」とも強調。昨年8月の安倍晋三首相談話では、1995年の村山富市首相談話以来踏襲されてきた、日本による「植民地支配と侵略」との文言を削除しています。
さらに稲田氏は、旧日本軍の南京入城(1937年)後に民間人の殺害や略奪行為があった事実を認めるかと問われ、「(殺害された)数がどうであったかということは、私は重要なことだと思っている。それ以上に、この問題について答える立場にはない」と述べ、学問的にも国際的にも認められた南京大虐殺についても認めない異常な姿勢を示しました。