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2016年8月3日(水)

絶えぬ献花  消えぬ憤り 相模原事件1週間

「容疑者の言葉  つらかった」

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 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件から1週間となった2日。奪われた尊い命を思い、園を訪ねて献花台に花を手向ける人の姿が絶えませんでした。


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(写真)殺傷事件から1週間。「津久井やまゆり園」の正門前に設けられた献花台に手を合わせる人=2日、相模原市緑区

 山梨県から訪れた女性(48)は、肩を震わせ、正門脇に設けられた献花台に手を合わせていました。重度の知的障害がある22歳の長女が同区の別の施設に通っているといいます。「“障害者がいなくなればいい”という容疑者のこの言葉はとても重かったです。厳しくて、私にはつらい言葉でした」。気持ちの整理がつかず、事件から1週間たちやっとの思いで園を訪ねました。障害者やその家族は施設や周囲の助けに支えられていると話し、「大変なこともあるが不幸じゃない。生きていても仕方ないということは本当にない」と涙ながらに訴えました。

 月に1度、約10年にわたって園を訪ね、入所者の散髪をしているという同区に住む理容師の男性(43)。事件が起こる前日にも園を訪ねていました。入所者は「普段と変わらないようすだった」といいます。容疑者の身勝手な凶行で破壊された日常に「憤りと悲しみを感じる」と話し、「亡くなられた方が安らかに眠り、早く園が元通りになってほしい」。

 家族5人で献花した名古屋市の会社員の男性(35)は、10歳の次男が自閉症を抱えています。犠牲者が無抵抗だったことに「容疑者はなぜ殺さなければいけなかったのか。悲しみや怒りのやり場がない」と静かに語りました。


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