2016年7月30日(土)
小池氏 「核武装」発言隠す
非核都市宣言賛同せず
TV番組で討論
東京都知事選(31日投票)に立候補している自民党の小池百合子前衆院議員・元防衛相は、29日放送のフジテレビ系「みんなのニュース」で、「非核都市宣言の考えには賛同しない」と述べました。
都知事選では、被爆国の首都・東京の知事として、核兵器に対する態度も問われています。
番組では、生中継で小池候補と、野党統一の鳥越俊太郎、自民、公明が推す増田寛也の各候補が相互に質疑応答しました。
鳥越氏は小池氏に、雑誌『Voice』(2003年3月号)の対談で同氏が「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうる」と述べていたことを挙げ、「私は都知事になれば、非核都市宣言をしたいと思っています。小池さんに非核都市宣言はできますか」と質問。小池氏は「言ってません」と、事実をねじ曲げたものの、鳥越氏に「書いてある」「現物を持っている」と指摘され、反論不能になりました。
さらに小池氏は非核都市宣言について、「鳥越さんの考えに敬意を表しますが、賛成をいたしません。明確に申し上げます」と明言。被爆者や都民の「非核都市宣言を」という願いに背を向ける立場を示しました。