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2016年7月29日(金)

ヘリパッド許すな 弾圧に屈せぬ

沖縄 高江緊迫 来月5日に抗議集会

防衛局、またテント撤去狙う

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(写真)沖縄防衛局による強制撤去が狙われている「N1裏」のテント=23日、沖縄県東村

 防衛省沖縄防衛局は、同県東村高江の米軍北部訓練場ヘリパッド(着陸帯)建設予定地の一つである「N1地区」ゲート前に置いてあった抗議車両とテントを22日に強制撤去したのに続いて、8月6日にも通称「N1裏」のテントの強制撤去を狙っています。

 防衛局は22日、「N1裏」テントに張り紙をしました。“8月5日以降は、テントや中にある物について所有権が放棄されたものとみなす”としています。防衛局に所有権が放棄されたものとみなすなどと判断する権限はありません。

 このテントは、ヘリパッド建設工事を監視する拠点の一つとして、2014年7月にたてられ、建設に反対する住民らが活用してきました。

 「ヘリパッドいらない住民の会」と「高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会」、「基地の県内移設に反対する県民会議」は8月5日午後6時から、「N1裏」テント前で緊急抗議集会を開きます。

 防衛局の無法なやり方、機動隊の不当な介入を許さず、テントを守り、ヘリパッド建設を中止させようと、広く参加を呼びかけています。泊まり込んで、たたかい抜くと決意する人もいます。

「負担軽減」はごまかし

共産党・東村議 伊佐真次(いさまさつぐ)氏

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 N1地区のゲートは、22日に機動隊の数の力で突破されてしまい、防衛局はそこにあった私たちのテントなどを根拠もなく持ち去ってしまいました。この間、ヘリパッド(着陸帯)建設に向けた資材搬入が進められていますが、完成までにはダンプ何千台もの資材が必要とされ、そう簡単に工事は進まないはずです。

 日米政府は着陸帯建設と引き換えに、北部訓練場の「過半」が日本に返還され、基地負担の軽減になるとごまかしていますが、米軍自身が使えない所だけを返すと認めています。

 27日に訓練場の調査で、海兵隊中尉から説明を受けました。新たに造る着陸帯のうち海に最も近いG地区で、ヘリから特殊偵察部隊を海上に降ろし、自力でボートを出して上陸するビーチアクセスという訓練をやりたいと言っていました。既存の着陸帯の多くは小さく、使い勝手が悪いとも話し、本当の狙いは基地機能の強化です。日夜、オスプレイが集落を飛び回り、住民が住めない状況にして何が負担軽減でしょうか。

 全国から高江に続々と支援が届き、連帯の行動も県外各地で取り組まれるなど、世論の盛り上がりを感じています。本当に小さな座り込みから始まったたたかいが、日米を動かす大運動になっている。8月5日には「N1裏」のテントを守るため、多くの方が参加して防衛局、機動隊の力をはね返しましょう。


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