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2016年7月27日(水)

小池百合子氏に女性の視点?

保育園に子ども詰め込み 改憲、核武装の危険な発想

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 「東京大改革宣言」を掲げ「東京の課題解決を図る」と訴える小池百合子都知事候補。過去・現在の発言をみると、小池氏が、福祉・子育て切り捨て、改憲、核武装をめざす人物ということが浮かび上がってきます。

福祉切り詰め

 小池氏は13日の日本記者クラブの都知事選立候補予定者共同記者会見で、「(保育所にかかわる)さまざまな制限、広さ制限などを考慮すべきだ」と明言。政策でも「広さ制限などの規制を見直す」と宣言しています。

 待機児解消のために今求められている認可保育所を増設するという発想ではなく、広さ制限を緩和して、同じ面積にさらに子どもを詰め込もうというのが小池氏の考えです。

 さらに、全産業平均よりも月約10万円も賃金が低いことが保育士不足の最大の要因となっている保育士の待遇改善の問題については、「給与という形ではなく、空き家をシェアハウスして直接的な待遇改善を図る」(23日の東京・銀座の街頭演説)と訴えています。待遇改善は、都による直接的な給与の改善を実現するのでなく、「空き家の活用」という考えです。

 子育て以外の分野でも切り詰めの発想です。小池氏は、2013年3月4日の衆院本会議で、安倍政権による生活保護切り下げを「今回の予算で特筆すべきだ」と持ち上げ、さらに「総額の抑制に努めるべきだ」と主張しています。

少子化の原因

 小池氏のインターネット上の公式サイトに掲載された「頼もしい日本人作り」(日本青年会議所、W・Book2000年度)によれば、同氏は「頼もしい男性が決定的に減っていることこそが、少子化の最大の原因」と指摘しています。

 小池氏は、不安定雇用や長時間労働、貧困と社会的格差の拡大、子育ての社会的環境の悪化など、政治と社会のゆがみが子どもを産み育てることを困難にしていることには目をつぶっています。

憲法改定推進

 小池氏のインターネット上の公式サイトに掲載された「主体性のある国家へ」(アイアイアイ、03年4月号)で同氏は、集団的自衛権の憲法解釈の変更について「法案化すると紙切れ一枚でできます。もしくは総理大臣が予算委員会などの場で『変えます』と宣言すればいい」と主張。「もっと本質的、本筋でいえば憲法改正です」と指摘し、「今こそ真正面の議論に取り組むべきだ」と持論を語っています。

 同「アフガン復興で問われる日本のプレゼンス」(『フォーブス日本版』02年1月号)では、「『うちは平和主義を貫いており、丸腰です。だからあなたも戦いをやめなさい』と言って、耳を貸す戦争当事者はいない」と強調。「安全保障基本法で自衛隊の憲法解釈を変更し、次に9条以外の部分も含めて憲法改正作業に入れるよう本腰を入れる時期だ」と主張しています。

 同「日本有事三つのシナリオ」(『VOICE』03年3月号)の対談で小池氏は、「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうる」と主張しています。

小池百合子都知事候補のその他の主な暴言

【改憲】

「(現行憲法で)自衛隊は軍の位置づけになっていない。軍法会議の設置が急がれる」

(2008年5月3日の改憲団体の集会で)

「憲法審査会を早急に始動させ、憲法論議を行うべきだ」(11年1月26日、衆院本会議)

【原発】

「新成長戦略から原発を外すのか」「日本の原発は輸出に適さないのか」と迫る(11年7月19日、衆院予算委員会)

【沖縄】

「沖縄のマスコミは超理想主義。理想は高いが現実と遊離している」「沖縄のマスコミとアラブのマスコミは似ている。反米、反イスラエルで、それ以外は出てこない」と、沖縄のメディアを批判(06年7月22日、那覇市内での講演)


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