2016年7月27日(水)
安保法制成立、遅きに失した 都知事選で小池候補
東京都知事選で、元防衛相の小池百合子候補は、昨年9月に安倍政権が強行した安保法制=戦争法について「成立は遅きに失したぐらいだ」との考えを示しています。東京新聞が26日付朝刊で、主要3候補の訴えやアンケート回答をもとに紹介しました。
小池氏は「平和平和と言っている神学論争の時代は過ぎた」と述べ、戦争法の成立はむしろ遅すぎたと主張しています。
自民・公明が推薦する増田寛也候補も「日米同盟の強化」に固執し、「自衛隊の対処能力をさらに強化することはきわめて重要だ」と指摘しています。
これに対し、4野党の統一候補の鳥越俊太郎氏は「安保法反対の姿勢貫く」、「東京は健康で生きていける暮らしやすい所だと、世界中に思われたい。そのためには平和だ」と主張しています。
たたかっているのは都連の一部“自民とたたかっているわけではない”
東京都知事選で立候補し、「反自民」ポーズをとる小池百合子氏が日刊ゲンダイ27日付のインタビューで“私は自民党とたたかっているわけではない”と語りました。「反自民」ポーズは、みせかけにすぎないことを自ら認めるものです。
小池氏はインタビューで、都知事選立候補にからみ自民党本部に進退伺を出したことなどを問われると、「返事はいただいておりません」と答え、何ら処分を受けていないことを明らかにしました。そのうえで「私は自民党と戦っているわけじゃなく、都連の一部と戦っているんです。ひょっとしたら、(相手は)ひとりです。官邸でも、上の人はこの事態をよくお分かりだと思います」と話し、安倍晋三首相らも小池氏の行動を理解しているとの見方まで示しています。
また小池氏は「(私は)沖縄県知事になるわけではありません。都と国が敵対することは自民党にとっても、国にとってもプラスではない。まして、東京は首都です。そのあたりは“大人の対応”ということになろうかと思います」と発言。住民の願いよりも安倍政権の意思を重視する姿勢まで見せました。