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2016年7月26日(火)

横田基地 小池知事候補が「地域の宝」と賛美

「軍民共用化」主張 基地固定化に直結

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 東京都知事選(31日投票)に立候補している元自民党衆院議員の小池百合子氏は、米軍と自衛隊の一体化が進む横田基地(福生市など)について、破綻が明らかな「軍民共用化」の推進を主張しています。

 小池氏は21日、福生(ふっさ)市で「この地域をもっと開発し、さらには住みよい街にしていくためには、横田基地の軍民共用化という、歴代の知事がなしえなかったことに引き続き挑戦したい」と演説。「この地域の宝であります横田基地を、もっとみなさまに還元していきたい」と、周辺住民に騒音被害や墜落の恐怖をもたらしている同基地を“宝”と発言しました。

 同基地の軍民共用化は、1999年に「横田基地返還」を掲げて就任した石原慎太郎知事(当時)が、公約を破って持ち込んだものです。石原氏は同基地返還を先送りする一方、軍民共用化の協議を国に繰り返し迫りました。後継の猪瀬直樹知事(2013年辞職)も掲げましたが、周辺住民や自治体から「騒音被害が拡大する」「基地の固定化につながる」と反対の声が上がり、共用化に向けた協議は進んでいません。

 一方、日米両政府は航空自衛隊航空総隊司令部の移転(12年)や、特殊作戦用の垂直離着陸機オスプレイの配備(17年から)、ステルス戦闘機の整備拠点化など、戦争法とともに同基地を日米共同作戦の拠点とする仕組みづくりを進めています。基地周辺では米軍がパラシュート降下訓練を繰り返しています。

 これに対して鳥越俊太郎候補=野党統一=は平和、憲法を守り非核都市宣言を発信することを掲げるとともに、同基地や上空の横田管制空域の返還を要求し、オスプレイについても「控えてもらいたい」と訴えています。

 「横田基地の撤去を求める西多摩の会」の高橋美枝子代表は「横田基地では年間1万2000回も飛行機が離着陸し、三沢(青森県)や沖縄に飛行しています。夜間の離着陸も増えてひどい騒音をまき散らしています。軍民共用化発言はこの実態を知らないものです。横田基地は決して“宝”ではありません。都がすべきことは軍民共用化ではなく、危険な基地をなくすことです」と話しています。


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