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2016年7月24日(日)

語ろう都知事選

鳥越さん支持 広げに広げよう

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 31日の投票日まで1週間となった東京都知事選は、有力3候補がしのぎを削る大激戦です。対話で都政や国政への切実な要求とともに、「だれに投票するか迷っている」という声も。選挙戦で鮮明になった争点を語り、野党統一候補の鳥越俊太郎さんへの支持の輪を広げに広げていきましょう。


「政治とカネ」で怒っている人へ

前知事担いだ反省どこへ

清潔都政、鳥越さんでこそ

写真

(写真)鳥越都知事候補に声援を送る人たち=23日、東京・池袋駅西口

 舛添要一前知事が、国民や都民の税金を無駄にしたり、私物化したのは、本当に頭にきますね。その前の猪瀬直樹元知事は5000万円のヤミ献金疑惑でした。2代続けて都知事が「政治とカネ」問題で辞任するという異常事態を二度と繰り返さないために、クリーンな人を選びたいですね。

 その願いを実現できるのは、鳥越俊太郎さんです。「都政は都民が汗水たらして働いた税金で成り立っています。『納税者意識』を胸にとめ、都民の負託に応えます」と主張。舛添疑惑を解明し、クリーンな都政をつくれる候補者です。

 一方、自民党元衆院議員の小池百合子候補は、舛添前知事を担いだ当事者なのに、選挙ではその責任は知らんぷり。舛添氏と同じく政治資金は不透明です。実態のない会社に「調査費」名目で210万円も払ったことにしています。

 自民・公明推薦の増田寛也候補は、岩手県知事時代、海外視察にファーストクラスを使っていました。「都政の混乱に終止符を打つ」といっていますが、混乱させたのは舛添前知事を担ぎ出した自民・公明ではありませんか。自覚も反省もない人たちに都政を任せるわけにいきません。

「女性の知事がいい」という人へ

改憲タカ派の核武装論者

保育も「詰め込み」主張

 「たまには女にしたらいいんじゃないの」という本人のアピールに、「女性だから小池さんに」という声を聞きます。でも、女性候補だから女性や子どもの味方だとは限りません。

 自民党元衆院議員の小池百合子候補は、憲法改悪の策動の先頭に立つ改憲右翼団体・日本会議国会議員懇談会の副幹事長や副会長を務めてきた改憲タカ派で、核武装を「検討すべき」と言っている人物です。現職閣僚時代にも靖国参拝を強行するなど、安倍首相と同じ目線です。

 「だれの子どももころさせない」と立ち上がったママたちの叫びに応えられないのは明らかです。

 待機児童解消の姿勢もアピールしますが、この春、「保育園落ちたの私だ」とママたちが国会で切実な訴えをした際、耳を傾けた与野党議員の中に小池氏の姿はありませんでした。

 小池氏の待機児童解消策は、第一に「規制の見直し」を掲げ、詰め込み策で、子どもの命を危険にさらすものです。

 鳥越さんは、待機児童問題でも「安全は犠牲にしない」と規制緩和にきっぱり反対。大型開発を転換し、認可保育所増設と保育士の処遇改善に予算をつける抜本的な待機児童解消策を主張しています。

「誰が知事でも同じ」という人へ

大型開発優先の都政

鳥越さんなら転換できる

 「誰が知事になっても変わらないのでは」「違いが分からない」という声がありますが、そうでしょうか。

 高齢化対策、待機児童、介護問題、中小企業支援と、東京都には課題が山積しています。舛添前知事も「待機児解消」「介護をよくする」といいながら、できませんでした。

 ヨーロッパの一国に匹敵する財政規模があるのに、なぜ待機児童問題ひとつをとっても解決できないのか。

 それは、世界中からヒト、モノ、カネを集める「大都市間競争に打ち勝つ」といって大型開発を推進してきたからです。幹線道路だけで年間2200億円もの税金をつぎ込む一方、待機児をゼロにするような規模の保育所建設と保育士確保の給与・待遇改善に十分な予算は振り向けられてきませんでした。

 鳥越さんは、違います。「公共事業で経済をよくするやり方をやめて、高齢化対策や待機児童、介護などの問題にお金を使って経済を活性化させる」ときっぱり。都政の転換を訴えています。

 これに対して小池、増田両氏とも大型開発優先の舛添都政の路線を引き継ぐと明言しています。これではいくら待機児解消といっても保証がありません。

 都政を福祉・暮らし優先に切り替える鳥越さんでこそ、都民の暮らしを本気で支える都政に転換できます。

「憲法が変えられるのではと不安」

「平和と憲法を守る」の意思

首都・東京から発信しよう

 衆参両院で改憲勢力が3分の2議席を占めたもとで「憲法が変えられてしまうか心配」という方は、今度の知事選でその意思をぜひ示しましょう。

 鳥越さんが立候補を決意した最大のきっかけも、「戦争を知る最後の世代として、改憲の流れを変えたい」というものでした。

 自治体の最大の仕事は、住民の命と暮らしを守ることです。安倍政権が進める「海外で戦争する国」づくりが現実となれば、都民の命と暮らしが危険にさらされます。首都のリーダーを選ぶ選挙で、「戦争への道を許さない」という候補者を選ぶことが重要です。

 鳥越さんは、「東京都が憲法を守るんだという旗を立てて、東京から日本中に憲法を守る波を届けていきたい」と訴えています。

 安保法制=戦争法についても「憲法9条が骨抜きにされ、戦後守ってきた平和の枠組みが壊れる。見過ごせない」ときっぱり反対しています。

 これに対し小池氏は、憲法を変えて自衛隊を「国防軍」として海外に出すことを主張し、「核武装も検討すべき」と公言している、改憲タカ派の急先鋒(せんぽう)です。

 増田氏も、自衛隊を軍隊にして何の制約もなくアメリカと一緒に戦争できるようにする改憲案を掲げる自民党に推されています。

 首都・東京を憲法改悪の震源地にするわけにはいきません。

 鳥越さんの勝利で、首都・東京から全国と世界に、「平和と憲法を守り抜く」というメッセージを発信しようではありませんか。


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