2016年7月23日(土)
五輪で平和日本発信
鳥越候補 新国立視察「費用無駄なくす」
都知事選
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鳥越俊太郎東京都知事候補=4野党推薦=は22日、新宿区と渋谷区にまたがる新国立競技場建設予定地を視察し、費用の無駄をなくしてコンパクトでシンプルな2020年東京五輪・パラリンピックを実現し、「日本が世界に平和な都市であると発信できるものにしたい」と強調しました。
都議会民進党の小山有彦(くにひこ)氏と、日本共産党都議団長の吉田信夫氏が説明しました。吉田都議は、新国立競技場の建設費用の4分の1を都が負担する予定で、消費税増税や建設費が増大すれば都の負担額(周辺整備費を含め448億円)はさらに増えると説明しました。
鳥越氏は「都民の税金から出す痛みをできるだけ抑えるため、(五輪開催の)コストはできるだけ縮減したい。コンパクトでスモールな平和の祭典になるようにしたい」と述べ、「かわりに重視したいのは都民の命とくらし、健康、こういうことを緊急の課題としてやりたい」と話しました。
鳥越氏は、高度成長期に開催された1964年の東京五輪と比べ「今回の東京五輪は、日本が成長を終え、分配の問題で格差が開いた結果、いろんなところに社会のひずみが出ている中で迎える」と語り、「ひずみの中に落とし込まれている人たちからすれば、必ずしも希望が持てるオリンピックにはならない」と指摘しました。