2016年7月22日(金)
鳥越氏勝利へ 保育士ら集い
待機児解消・処遇改善めざす
都知事選
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東京都知事選(31日投票)で、野党統一候補の鳥越俊太郎氏を応援する「ほいくのつどい」(みんなに都政をとりもどす保育の会主催)が20日、都内で開かれ、保育関係者らが、深刻な待機児童の解消や処遇改善に向けて話し合いました。
東京民間保育園経営研究懇話会の八木澤眞理子副会長があいさつし、保育園経営の実態を報告。自身が働く園では人件費率が80%を占め、政府が示す処遇改善策では保育士不足は改善できないとのべ「子どもたち一人ひとりを大切に育てたい思い、大事にする声を東京から上げよう」と呼びかけました。
会場からは保育士らがそれぞれ思いを語りました。中野区内の認可保育園園長の女性(60)は、小泉自公内閣時代に「最小のコストで最大の受け入れ」を推進したことや、都が「公私格差是正制度」を廃止したことが、保育の質の低下と職員の処遇の悪化などを招いたと批判。「規制緩和政策では子どもの命は守れない。保育を良くしたいという思いを鳥越さんに託したい」と話しました。
板橋区の公立保育園で働く女性(54)は「保育予算を増額し、保育士の確保と公立保育園の積極的活用を」、福祉保育労東京地本の小林君江副執行委員長は「鳥越さんには、賃金アップと労働条件の改善を求めたい」とそれぞれ要望を語りました。
福祉保育労東京地本の國米秀明書記長が行動提起し、鳥越氏の政策、信条を押し出す宣伝、法定ビラの配布で、一人でも多くの人に知らせ、投票を呼びかけようと話しました。
日本共産党の大山とも子、都議会民進党の田中朝子、生活者ネットの小松久子各都議らが野党を代表してあいさつしました。