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2016年7月22日(金)

きょうの潮流

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 5万人近い元米兵が毎晩道端で寝ている―。米紙ワシントン・ポスト(8日付電子版)に掲載された寄稿の一節です。このうちイラク戦争とアフガニスタン戦争から帰還してホームレスになっている元米兵は約1万2700人といいます▼米退役軍人省の報告によると、軍から離れて5年以内にホームレスに陥る人は27人に1人。ホームレス元米兵の約8割が35歳以下で退役。約半数が現役時代に精神を病んだとも▼米国は世界中で戦争を繰り広げてきました。戦場に送り込まれた若者が心身を傷つけられ、退役後はホームレス。「戦争する国」の現実です▼「銃撃とIEDで四肢が吹き飛ぶ」「“駆けつけ警護”自衛隊は戦死者続出!」。軍事専門誌『軍事研究』(8月号)に載った論文の見出しです。IEDとは、遠隔で操作できる即製爆発装置のことです▼筆者は元陸自研究員。手足を失った傷痍(しょうい)軍人の姿を米国で何度も目にしたといいます。安保法制で「駆けつけ警護」に自衛隊が踏み込めば、「IEDによる爆発に遭い手足を失う負傷者が出ることであろう」と指摘。「駆けつけ警護を行なうとはこうした覚悟が必要」といいます▼この任務の発動が検討されているのが南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派兵されている自衛隊部隊です。今月初めには首都で大統領派と副大統領派が衝突。戦車やヘリまで投入されました。そこに自衛隊が「駆けつけ」て応戦する―。こんな事態を許してはなりません。安保法制廃止は緊急課題です。


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