2016年7月21日(木)
小池百合子候補「病み上がり」暴言 「疑惑知事を連想」
スポーツ各紙が報道
東京都知事選(31日投票)で、小池百合子候補=前自民党衆院議員=が“病み上がりの人を連れてきて、どうする”と、鳥越俊太郎候補=ジャーナリスト、野党4党推薦=を中傷した演説について、20日付スポーツ紙は「疑惑知事を連想」「小池氏の“失言”」などと報じました。
知事候補3氏が出演した19日のフジテレビの番組で、鳥越氏が小池氏を追及した場面がメディアに大きく取り上げられました。
鳥越氏は、小池氏の“病み上がり”との中傷演説について「がんサバイバー(生存者)に対する大きな差別、偏見だ」と厳しく問い詰めました。小池氏は当初、「言っていない」とごまかそうとしました。鳥越氏がテレビのニュース番組のテロップ付き画面をプリントした証拠を示したとたん、小池氏は「記憶にないです」と逃げ、さらに追及されると「言っていたら失礼しました」と謝罪しました。しかし、その直後には「これが選挙なんです」と居直りました。
20日付の「スポーツ報知」はこの場面を大きく紹介し、「冷静沈着だった小池氏がうろたえた」と報じました。小池氏が「記憶にないです」と口走ったことについて、「疑惑知事を連想」の見出しで「これは『政治とカネ』にまつわる疑惑を追及されたときに政治家らが繰り出す常とう句だ」と指摘しました。
「スポーツニッポン」同日付も、「小池氏がたじたじとなる場面もあった」「小池氏の“失言”は、視聴者によってSNSにも拡散された」と紹介しています。
(裕)