2016年7月21日(木)
『週刊文春』を刑事告訴へ
鳥越氏弁護団 悪質な選挙妨害記事で
鳥越俊太郎東京都知事候補の事務所は20日、週刊誌『週刊文春』(21日発売予定)で、同氏をめぐって「疑惑」と見出しを打った記事を掲載することについて、弁護団が抗議文書を文春側に送付し、東京地検に対して選挙妨害および名誉毀損(きそん)罪で、刑事告訴の準備に入ったことを明らかにしました。
抗議文によると、記事について「事前にFAXによる取材があり、本人に確認の上、弁護団から事実無根であると文書で明確に否定する回答をする」とともに、「無責任に記事化すれば選挙妨害になると強く警告した」としました。さらに、「記事は、『疑惑』が事実であるとは断定せず、一方的な証言と思わせぶりな記述だけで、あたかも『疑惑』が真実であるかのような印象を与えるものとなっている」と指摘。「こうした手法で有権者に事実と異なる印象を与えようとする行為は、明確な選挙妨害」だとしています。
そのうえで、記事について、虚偽事項の記載や事実の歪曲(わいきょく)による選挙妨害を禁じた公職選挙法148条1項を侵し、刑法230条1項の名誉毀損罪を構成するものであるとの見解を示しました。
弁護団は「本件に対する問い合わせなどの一切は、弁護団が対応する。くれぐれも、鳥越本人の選挙運動に対し、これ以上の妨害とならないよう、求める」としました。