2016年7月21日(木)
ヘリパッド造らせない
沖縄 高江緊迫 市民集結
米軍ヘリパッド(着陸帯)建設工事の強行を狙って県外から派遣された機動隊が配置につくなど緊張感が高まる沖縄県東村高江(ひがしそん・たかえ)の「N1地区」ゲート前で20日、早朝から150人以上の市民が座り込んで「ヘリパッド反対」「工事はさせない」と声を上げました。
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午前の集会では、高江在住の「ヘリパッドいらない住民の会」のメンバーが発言。57歳の男性は「子どもが寝静まった時間にもオスプレイが飛び、爆音に苦しめられています。あと4カ所もヘリパッドができたら、高江には住めなくなる」と訴えました。
警察による不当な検問や、道路管理者ではない沖縄防衛局が車両の撤去を指示した文書について「市民に対する弾圧行為だ」と指摘した小口幸人弁護士は「国家権力の横暴で人権や法律を無視することは許されない」と強調しました。
県政与党の3会派16人の県議がゲート前に集まると、大きな歓声が湧きました。
正午すぎには、2007年から毎週水曜日に高江を訪れている日本共産党元衆院議員の古堅実吉さん(87)が到着。「私たちの血税で、米国による戦争のための施設が造られようとしている」と述べ、ヘリパッド建設は憲法9条を踏みにじるものだと批判しました。
車中泊しながら抗議行動に参加する読谷村(よみたんそん)の女性(62)は「いつ作業が強行されるかと不安な気持ちです。高江の自然と人々の生活を破壊するヘリパッドを造らせない」と力を込めました。