2016年7月20日(水)
東京の待機児童増加
知事選の重要争点
2年ぶり“隠れ”含め2万人超
東京都は19日、4月1日時点の都内の待機児童数が2年ぶりに増え、8466人になったと発表しました。前年比652人の増加。認可保育所に入れず都独自の認証保育所に入ったり、育児休暇を延長する人など“隠れ待機児”を加えると2万人を超えるとみられています。
待機児は、世田谷区1198人、江戸川区397人、板橋区376人の順。保育サービスを利用する児童数は1万4192人増え、過去最多の26万1705人となりました。共働きの増加など保育ニーズの拡大が背景にあります。
待機児解消は、都知事選でも重要争点。
野党4党などが推す鳥越俊太郎候補は、公共事業優先の流れを変えて、保育所の整備や保育所の給与・待遇の改善を掲げています。
自公が推す増田寛也氏は、待機児解消の対象を8000人だけに絞り、保育士の給与増は掲げていません。
元自民党衆院議員の小池百合子氏は、保育所の面積基準の緩和など子どもの成長と安全を脅かす「詰め込み」策を掲げています。