2016年7月20日(水)
国民は改憲信任せず 会見で小池書記局長
日本共産党の小池晃書記局長は19日、国会内での記者会見で、改憲勢力が衆参両院で3分の2以上を確保したことについて問われ、「参院選で、自民党、公明党は、憲法問題は争点ではないと言い続けて選挙戦をたたかった。その結果、改憲を主張する勢力が3分の2を超えたからと言って、国民が改憲を信任したわけではない」と強調しました。
小池氏は「私たちは、憲法は国の根幹に関わる大問題だし、とんでもない時代逆行の『自民党改憲案』を大争点にすべきだと言ってきたが、与党は争点化を避け続けてきた」と批判。「現行憲法は優れた内容を持つものであり、いま政治がやるべきことは憲法を変えることでなく、現行憲法に基づく政治をおこなうことだ。憲法を変えるのでなく、政治を変える。これが政治に課せられた課題だ」と主張しました。
小池氏は、与党が憲法審査会を動かそうとしていることにどう臨むのか問われ、「これまでも、国民が『憲法改正』を求めていないもとで憲法審査会を開催する必要性はないと申し上げてきた」と指摘。仮に憲法審査会が開かれた場合は、参加して堂々と議論を行うとして「参院の憲法審査会で、わが党の議席は従来の2議席から3議席に増えることになる。参院選でご支援いただき議席増となった力をいかんなく発揮し、改憲反対の大論陣を張っていきたい」と表明しました。
また、小池氏は、与党の補完勢力=おおさか維新の会が改憲の理由に「教育無償化」をあげていることについて、「教育無償化は憲法を変えなくても法律をつくり、予算をつければできる。改憲の口実にすることは許されない」と批判しました。