2016年7月20日(水)
迫る米軍ヘリパッド建設強行
沖縄・東村高江 ゲート前 市民抗議
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米軍ヘリパッド(着陸帯)の建設に向けた作業の強行が目前に迫る沖縄県東村高江(ひがしそんたかえ)の「N1地区」ゲート前では19日、緊迫した状況を聞きつけた多くの市民が抗議行動に集まりました。
沖縄戦を体験し、新基地建設反対の行動を続ける名護市辺野古の島袋文子さん(87)が座り込みに参加。「私は二度と沖縄を戦場にさせたくないし、戦争に協力する動きを許さない」と語りました。
初めて高江を訪れた読谷村の神谷毅さん(77)は「20日にも作業が始まるという話を聞き、いてもたってもいられませんでした。基地強化を許さないという県民の意思をはっきり示したい」と力を込めました。
県外からも多くの人々が連帯して参加。東京都八王子市から同級生2人を誘って参加した男性(25)は「東京に戻っても高江のことを伝えていきたい」と話しました。
多くの市民は午前5時に集合し、夕方まで座り込みを続けました。
高江の森で撮影したノグチゲラやコノハチョウなどの写真を、防衛局関係者の目につく場所に張り出していた宮城秋乃さん(37)は「森の中には希少種や絶滅危惧種が1000種以上います。ヘリパッドの工事で生き物の命を奪わないでほしい」と訴えました。
ゲート前の県道70号線では、警視庁と神奈川県警の機動隊が待機。午前11時ごろから福岡県警などが2カ所で検問を実施し、市民が「不当な検問は中止しろ」と抗議しました。