2016年7月16日(土)
「ゆきとどいた教育」全国署名スタート
高校生「学校 辞めたくない」
すべての子どもたちにゆきとどいた教育を保障し、お金の心配なく学べる社会の実現を求める「ゆきとどいた教育を求める全国署名」のスタート集会が15日、東京都内で開かれました。全国から280人が参加し、署名の成功にむけた決意を語りました。主催は、父母や教職員らでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」です。
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署名は、教育予算増額、35人学級の前進、私学助成の拡充、「高校無償化」復活などを求めます。「すすめる会」は、昨年度までの27年間で4億4280万人以上から署名を集約。地方議会での請願採択や地域の人びとと共同を広げるなかで、さまざまな要求を実現してきました。
集会では、高校生や教職員が発言。東京の私立高生は、中学のときに家庭が生活保護をうけるもとで、希望して私立に進学したと語りました。「いまバイトをしなかったら生きていけない。親から何度も『ごめんな』と謝られた。学校を辞めたくない。だから署名運動を取り組んでいきたい」とのべました。
「すすめる会」事務局の坂本次男さんが基調報告しました。2011年度以降すすんできた35人学級は、安倍政権発足後の13年度から35人学級の拡充が4年連続で見送られ、自然減を上回る教職員定数の「純減」が3年連続で強行されたと指摘。国が責任をもって、35人以下学級の前進と、教職員定数を改善することが求められていると訴えました。
日本平和委員会の布施祐仁さんが講演しました。