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2016年7月16日(土)

特養・保育所“整備・充実を”

鳥越候補が主張 BS番組

園児詰め込みさらに 小池候補

アベノミクスは推進 増田候補

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 14日放送のBSフジ「プライムニュース」で、東京都知事選(31日投票)候補者3氏による討論が行われました。清潔で都民本位の都政を掲げる野党統一候補の鳥越俊太郎氏=日本共産党、民進党、社民党、生活の党推薦=と、安倍自公政権いいなりの増田寛也候補=自民、公明、こころ推薦=、小池百合子候補との違いが鮮明になりました。

 特別養護老人ホームの入所待ちや待機児童問題について鳥越氏は、不足する施設の整備が必要だと述べるとともに、介護職員と保育士の給与引き上げのため「行政が手当てしないといけない」と述べました。

 小池氏は「(保育所の)広さ制限を緩和し、規制を全体的に見直すべきだ」と、園児の安全に関わる規制を緩和して劣悪な「詰め込み」を推進する安倍政権の緊急対策そのままの主張を行いました。

 東京オリンピックの開催費用について鳥越氏は、「コンパクトでスモールな大会にすべきだ」と述べました。

 安倍政権に対する評価を問われ、鳥越氏は「戦後最悪の内閣だと思っている」と指摘。集団的自衛権の行使容認の閣議決定、戦争法の強行を厳しく批判しました。

 増田氏は「国政と都政は峻別(しゅんべつ)すべきだ」として憲法問題に一切ふれず、貧困と格差を広げるだけのアベノミクスについて「道半ばだ」として安倍内閣と一体に進める立場を示しました。

 鳥越氏は、米軍横田基地へのオスプレイ配備は「はっきり反対です。横田基地の周りは住宅地。墜落したらどんな災害になるか」と強調。築地市場移転問題や外環道などの道路建設についても「再検討し、見直しもある」と述べました。小池氏は「防災の観点からオスプレイは受け入れるべきだ」と述べました。

 増田氏は、岩手県知事時代に県の借金を2倍に増やしたことを問われ、「将来への投資だった」と弁明しました。


鳥越候補「カジノは反対」

小池氏推進・増田氏反対せず

 14日放送のBSフジ「プライムニュース」で行われた、東京都知事選(31日投票)候補者3氏による討論会の中で、東京都へのカジノ誘致がテーマになり、野党統一候補の鳥越俊太郎氏=日本共産党、民進党、社民党、生活の党推薦=は、きっぱり反対の立場を表明しました。

 鳥越氏は「カジノには反対です。カジノにのめり込み、生活を破壊される人が必ず出てきます。そういう悲劇は見たくありません」と強調しました。

 自民党前衆院議員で元防衛相の小池百合子候補は「カジノというよりはIR(特定複合観光施設)という形で統合型リゾートという発想。私は、これは有りではないか」と述べ、安倍政権が狙うカジノの積極推進の立場を示しました。

 元総務相の増田寛也候補=自民、公明、こころ推薦=は「カジノについて東京が先頭を走る必要はないと思う」と述べるだけで、カジノ誘致に反対しない立場を示しました。

 石原慎太郎元知事は1999年の就任直後から臨海副都心開発地域にカジノを誘致する考えを打ち出し、「カジノ税」導入などのカジノ構想を一貫して推進してきましたが、頓挫。その後、猪瀬直樹元知事もカジノ誘致を表明しました。

 日本共産党都議団や市民団体は「カジノは犯罪の温床となり、青少年に悪影響を及ぼすギャンブルだ」と、強く反対してきました。


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