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2016年7月16日(土)

主張

東京都知事選挙

都政を刷新、都民に取り戻す

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 舛添要一前知事の辞任に伴う東京都知事選が始まりました。日本共産党、民進党、生活の党、社民党の野党4党が推すジャーナリストの鳥越俊太郎氏が広範な都民に支えられて立候補し、自民・公明などが推す増田寛也元総務相や自民党前衆院議員の小池百合子氏らとの対決です。自公が推した知事が2代続いて「政治とカネ」問題で辞職したのを受け、都政を刷新し1300万都民の手に取り戻すとともに、安倍晋三政権の憲法や弱者をないがしろにする政治に審判を下すたたかいです。野党と都民の統一候補勝利へ、力を合わせ力を尽くそうではありませんか。

2代続いた「政治とカネ」

 猪瀬直樹元知事が都知事選に絡む巨額の「ヤミ献金」問題で辞任してから2年半余り、そのあとに就任した舛添前知事も巨額の海外出張費や公用車の私的使用、国会議員時代からの政治資金の不正使用・虚偽報告などの問題で辞任しました。東京都政は異常事態で、文字通り、刷新が切望されています。猪瀬知事の前の石原慎太郎知事も4選後わずか1年半で都政を投げ出したため、5年の間に4回も知事選が行われるのも、全国の自治体でみても、めったにあることではありません。

 舛添氏が辞任した「政治とカネ」の問題は、度重なる海外出張でのファーストクラスの航空料金や豪華ホテル代に巨額の費用を費やし、神奈川県の別荘へも頻繁に公用車で通っていたという文字通り都民の税金を食い物にした問題です。政治家としてあいまいにできない政治資金の公私混同・不正支出などの問題とともに、解明が不可欠です。国会議員時代からの政治資金には、国民の税金で賄う政党助成金も原資となっています。

 舛添氏は、記者会見でも都議会での質問でも一切事実を明らかにせず、辞職してしまいました。真相の究明は後任の知事と都議会に残された課題です。舛添氏も、その前任の猪瀬氏も、自民、公明に推されて知事に就任しました。舛添氏が疑惑の解明責任を果たしていない問題は、与党の責任でもあります。都政の刷新は、与党の自公には期待できません。野党が中心になって刷新の責任を果たすよう求められるのは当然です。

 「あなたに都政を取り戻す」と立候補を決意、野党4党の統一候補として広範な都民に推される鳥越氏は、都民が汗水たらして働いて納めた税金で成り立っている都政の原点を忘れた都知事が、2代にわたり混乱させた都政を正すため、「『納税者意識』を胸に止め、税金の無駄を削り、都民の負託にこたえます」と訴えています。野党と都民に推された鳥越氏でこそ、都政の刷新が期待できます。

4野党プラス都民の候補

 参院選ではすべての1人区で野党共闘が成立し、野党と市民の共闘が大きな力を発揮しました。都知事選でも4野党と都民の共闘が発展し、勝利すれば、都政を大きく変えられます。首都でのそうした結果は、国政にも大きな影響を与えるでしょう。

 子どもの貧困対策や待機児対策など、都政の課題は山積しています。野党と都民の力で鳥越氏を勝利させ、都政を刷新して、都民と都政の未来を切り開こうではありませんか。「住んでよし」「働いてよし」「環境によし」の東京をつくる絶好のチャンスです。


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