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2016年7月16日(土)

仏でテロ 84人死亡

ニース 花火客にトラック

運転手を射殺

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 【パリ=島崎桂】フランス南部ニースで14日午後10時半(日本時間15日午前5時半)ごろ、革命記念日を祝う花火の見物客にトラック1台が突っ込み、少なくとも84人が死亡しました。負傷者は100人以上にのぼり、うち18人が重体です。仏警察は銃撃戦の末、運転手の男を射殺。当局はテロとみて捜査を開始しました。

 トラックは、見物客でにぎわう海岸沿いの通りプロムナード・デ・ザングレを約2キロにわたり走行。バカンス中で家族連れも多く、犠牲者には子どもも含まれています。銃撃を受けた遺体もあり、運転手が走行中に銃を乱射していたとの証言もあります。

 当局はこれまでに、トラックの車内で見つかった身分証明書を基に、犯人はチュニジアとフランスの二重国籍者でニース在住の31歳の男と発表しました。バルス仏首相は事件直後、ツイッターを通じて「ニースがテロ攻撃を受けた」と非難しました。15日午前10時(日本時間同日午後5時)現在、犯行声明は出ていません。

 オランド仏大統領は事件後に演説し、今月26日に終了予定だった非常事態宣言の3カ月延長を決定。「フランスは絶えず、フランスを狙う狂信者より強くなる」「テロとたたかう意思を止めることはできない」と述べ、過激組織ISなどの掃討に向けたイラクやシリアでの軍事作戦を強化する意向を示しました。

 在仏日本大使館は在留邦人に対し屋内待機を呼び掛けるとともに、邦人の安全確認を急いでいます。


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