2016年7月15日(金)
翁長氏「信頼築けぬ」
ヘリパッドの不意打ち再開
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沖縄県の翁長雄志知事は14日、名護市辺野古への米軍新基地建設をめぐる作業部会への出席で来県した杉田和博内閣官房副長官と県庁で会談しました。知事は参院選翌日の11日早朝に、政府が不意打ち的なやり方で米軍北部訓練場(同県東村・国頭村)のヘリパッド「移設」作業を再開したことにふれ、「こういうやり方では(県と国の)信頼関係を築けない」と抗議しました。
さらに知事は、米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に三沢基地(青森県)所属のF16戦闘機が27機飛来する(12日)など、負担軽減に逆行する現状を指摘。参院選も含めた県内の国政選挙で「オール沖縄」の候補者がすべて勝利してきていることをあげ、「辺野古に基地を造らせないというのが沖縄県の民意だ」と新基地建設を断念するよう求めました。これに対し杉田氏は、特に回答しなかったといいます。