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2016年7月15日(金)

きょうの潮流

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 1940年生まれの鳥越俊太郎さんは、みずからを「戦後一期生」と呼びます。戦争末期のかすかな記憶と、がらりと価値観が変わった終戦直後の混乱を体験。自分たちの世代にとって平和と民主主義は切り離すことができない一対の言葉だったと▼いま戦後一期生は「腹の底からの憤り」を覚えています。自分たちが大切に守り育ててきた平和と民主主義が壊されようとしているからです。集団的自衛権の閣議決定、秘密法や戦争法の強行。もはや戦後民主主義が通用しない安倍政権への怒りと危機感。それが76歳の背を押しました▼東京都知事選の第一声。鳥越さんは「みなさんの側に立ってたたかう」と語りました。「住んでよし、働いてよし、環境によし」。その三つのよしは、都民に向いています。長きにわたって続いてきた都民不在の都政。ヤミ献金や公金使い放題でも恥じない前任者たちからは、誰のための都政か、という最も肝心なものが欠落していました▼ジャーナリストとして現場一筋を貫いてきた鳥越さん。「地べたをはって事実を掘り起こしてきた。自分の最大の長所は、みなさんの声を聞く耳をもっていること」▼他の候補者も「東京大改革」「混迷に終止符」を掲げますが、視線の先はどこを向いているのか。福祉や医療、介護や子育て…。山積する問題も都民が主人公に座ってこそ▼野党共闘の流れを尊重し、何よりも都民のために立候補を取り下げた宇都宮健児さんの思いも引き継いで。「みんなに都政を取り戻す」


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