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2016年7月13日(水)

政治考 野党共闘

政権打倒へ 可能性示す

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 32の参院1人区でたたかわれた歴史的な市民と野党の初の共闘選挙。勝利した11選挙区をはじめ、安倍政治への批判の受け皿となった野党共闘は、どのような可能性を示したのか―。

「共闘が勝因」

 民進党の岡田克也代表の地元・三重選挙区で激戦を制した芝博一氏。開票から一夜明けた11日、民放テレビで激戦を振り返るなか、事務所で選挙結果を伝える「しんぶん赤旗」を広げる場面が映し出されました。「(自分の記事が)載っとるやん」「史上初だ」と記事を指さしました。共闘が新しい政党間の信頼関係をつくり出していることを示す1シーンです。

 自民党は岡田代表の地元でのたたかいを「天王山」などと位置づけ、安倍晋三首相はじめ政権・与党幹部を連続投入して、激しい押し上げをはかりました。伊勢新聞は「市民団体を介した野党候補の一本化」「共産との共闘が勝因」と強調しました(11、12日付)。

 安倍首相が3度も選挙区入りするなどして、激烈な競り合いとなった長野選挙区―。信濃毎日11日付は「『改憲阻止』野党共闘結実」との見出しを掲げ、野党統一候補の杉尾秀哉氏が「県内77市町村の76・6%に当たる59市町村でトップだった。衆院小選挙区別得票でも杉尾氏は全て最多」と指摘しました。県内の1〜5区の全ての衆院小選挙区で、野党統一候補の得票が自公連合を上回ったとの指摘です。市民と野党の結束で「政治を変える」可能性が現実的に開かれる可能性を示しました。

与党揺るがす

 野党共闘の“威力”は与党を震撼(しんかん)させています。開票を受け、ある与党幹部は「(1人区で)数議席は取ると思っていたが、まさか11も負けるとは思っていなかった」と語りました。福島選挙区で落選した岩城光英法相は12日、敗因を分析し、「安倍政権を打倒する意味での野党共闘は、それなりの成果をあげると思う」と述べました。

 他方、激戦の末、当選した民進党議員の一人は「1人区での勝利は、共産党の英断と奮闘のおかげだ。本当に感謝している」と語ります。

 東北6県では5県で野党統一候補が勝利。東北6県のブロック紙・河北新報11日付は「東北 与党惨敗1議席 野党共闘、5県で奏功」の大見出しを掲げ、「野党共闘 無党派に浸透 東北6選挙区 5〜7割占める」としました。

 震災復興の遅れ、農漁業を破壊する環太平洋連携協定(TPP)、アベノミクスの「成果」がまったく届かない―。「河北」12日付は、「政治の光が陰り、しぼむ人々の暮らし。野党共闘が花開く土壌は東北地方に広がっていた」と書いています。


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