2016年7月12日(火)
南スーダン 邦人退避へ自衛隊機派遣
政府 自衛隊の撤退は否定
政府は11日、南スーダンでの治安悪化を受けて、同国に滞在する邦人を退避させるために航空自衛隊小牧基地(愛知県)所属のC130輸送機3機をジブチに派遣する方針を決めました。3機は同日午後、小牧を離陸しました。
また、中谷元防衛相は防衛省で記者団に、首都ジュバで国連平和維持活動(PKO)に従事する陸上自衛隊部隊がPKO法に基づき、邦人輸送に当たることも想定していることを明らかにしました。
政府によれば、ジュバ市内には約70人の邦人が滞在。うち国際協力機構(JICA)は関係者47人の退避を検討しています。ただ、戦闘が継続しているため、屋外に出られない状態です。
一方、国連によれば、陸自の宿営地となっているジュバ市内の国連施設付近で激しい戦闘が発生し、砲火にさらされています。菅義偉官房長官は11日の記者会見で治安情勢の悪化を認めましたが、「(紛争当事者間の停戦合意など)PKO参加5原則は崩れていない」と述べ、撤退を否定しました。