2016年7月12日(火)
共産、改選倍増6議席 比例601万票
野党統一 当選11氏に
野党と市民が共闘し、安倍・自公政権と対決する歴史的な選挙戦となった10日投開票の第24回参議院選挙は、11日午前までに議席・得票が確定しました。日本共産党は改選3議席を倍増させ6議席を獲得し、非改選とあわせて14議席となりました。
比例代表選挙で日本共産党は601万票(得票率10・7%)を獲得し、市田忠義、田村智子両副委員長、大門実紀史=いずれも現=、岩渕友、武田良介=ともに新=の各氏が当選しました。得票数は、前回2013年の約515万4000票(同9・6%)を超え、参院選としては、1998年(約819万5000票)に次ぐ党史上2番目となりました。
全国32の1人区では、日本共産党など4野党が擁立した野党統一候補が11の選挙区で、自民党との接戦を制しました。非自民候補が2勝にとどまった前回13年(1人区=31)を大きく上回りました。
唯一、日本共産党公認の野党統一候補となった香川の田辺健一氏は、10万4239票(得票率26・1%)を獲得し、前回13年の3万4602票(同8・3%)から約7万票増(同17・8ポイント増)と大きく前進しました。
日本共産党は、改選数2以上の複数区のうち東京選挙区(改選数6)で、山添拓氏=新=が初当選し、前回13年に続いて議席を獲得。また、当選には及ばなかったものの、得票数で見ると、埼玉選挙区は前回比で約13万票増、千葉では同約12万票増と大幅に増やすなど、大善戦しました。前回議席を得た大阪、京都では、ほぼ前回並みの得票となりました。
自民党は、追加公認を含めて、単独過半数57に届かなかったものの、自民、公明両党で70議席を得て、非改選とあわせ過半数を上回る146議席となりました。その結果、おおさか維新の会なども含めた改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2を占めました。一方、福島、沖縄では現職2閣僚が落選し、沖縄では衆院小選挙区、参院選挙区のすべてで自民党は議席を失いました。
比例当選者
|
|
|
|
|