2016年7月11日(月)
参議院選挙結果について
志位委員長が記者会見(23時55分)
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日本共産党の志位和夫委員長は10日午後11時55分ごろから記者会見し、次のように述べました。
一、まず、野党統一候補と日本共産党にたいしてご支持いただいた国民のみなさんに心からの感謝を申し上げます。
また、ともにたたかっていただいたたくさんの市民の皆さんにも心からのお礼を申し上げたいと思います。
さらに、全国で頑張っていただいた支持者、後援会員、党員の皆さんにも心からのお礼を申し上げたいと思います。
一、私たちは、今度の選挙戦で野党共闘の勝利と共産党の躍進という二つの目標の達成ということを最初から定めて頑張ってきました。
第一の目標である野党と市民の共闘という点については、全国32の1人区のうち11の選挙区で勝利を収めています。11の選挙区の勝利というのは、これは最初のチャレンジとしては大きな成功といっていいのではないかと考えています。
今度の選挙は、野党と市民が安保法制の廃止、立憲主義の回復という太い一致点で協力いたしました。さらに、暮らしや民主主義の問題でも共通政策を掲げてたたかいました。最初のチャレンジで11の勝利を勝ち取ったということは、大きな成功と言っていいのではないかと考えています。
ここには、たくさんの教訓もあれば収穫もあると思いますので、それらをよく整理し、また、ともにたたかった野党の皆さん、あるいは市民の皆さんとも話し合って、私たちとしては、さらにこれを第二の段階、第三の段階に発展させていきたいというふうに考えています。
一、第二の目標、共産党自身の躍進という点についてですが、これまでのところ、改選議席は3ですが、それに二つ上積みして5議席ということになっています。
比例代表で、今、票が開いているところですので、さらに上積みを期待して見ていきたいと思っています。
東京では、31歳の弁護士、若い、たいへん頼もしい山添拓さんの初の勝利をかちとりました。改選比で議席を増やしたことは重要な前進だと考えています。
一、私たちとしては、今度の選挙で掲げた公約―大きく言いますと、一つは、安保法制の廃止と憲法9条を守り抜くという平和の問題。二つ目に、格差拡大のアベノミクスをストップして、経済に民主主義を確立するための「三つのチェンジ」を提案しましたが、税金の集め方、税金の使い方、働き方のチェンジを実現するという暮らしの問題。さらに環太平洋連携協定(TPP)、原発、沖縄問題などで、国民の声に耳を傾けない強権政治許さない、日本の政治に民主主義を取り戻すという課題。そういう掲げた政策を実行するために、日本共産党として努力していきたいと思います。そして、野党が共通の政策として掲げた問題については、野党共闘として努力していきたいということを申し上げます。