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2016年7月9日(土)

きょうの潮流

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 自由で民主的な豊かなイラクをつくっていく。その大義と、中東地域の安定という国益を守るためにわれわれは自衛隊を出す―▼イラク戦争当時、小泉政権の中枢にいて大義と国益を強調し、無条件に米国を支持したのが安倍首相でした。その時から日米同盟を“血の同盟”とするには集団的自衛権の行使が必要だと語っています。(『この国を守る決意』)▼最大の口実だったイラクの大量破壊兵器の保有。当時、自民党と一緒に支持した公明党は「スプーン1杯で200万人殺傷」という号外をばらまき、幹事長が「戦争反対とか、それはむしろ解決を先延ばしする。利敵行為」と発言。平和解決を求める内外の世論を敵視しました▼すでに米国自身も大量破壊兵器の存在を証明できず情報の誤りを認めているイラク戦争。大義なき戦争。それが国際社会の共通認識です。ところが安倍自公政権は今も誤りを認めず、検証さえ拒んでいます▼英国のイラク戦争参戦を検証した独立調査委の報告でも不完全な情報と分析に基づいていたと。法的根拠はほど遠く、軍事行動は最後の手段ではなかったと時の政権の判断を厳しく批判しています▼イラクのためといいながら、もたらしたのは破壊と混乱だけ。首都バグダッドでは数日前にも爆弾テロが起き300人近い市民が犠牲になっています。米追従の結果、今や日本人もテロの標的に。米国とともに海外での戦争に踏み出す道がいかに危険か。反省なき勢力に、日本の命運を託すわけにはいきません。


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