2016年7月8日(金)
「成功の実態がない」
BS番組で辰巳氏 アベノミクス批判
日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は6日夜放送のBS11番組「報道ライブINsideOUT」に出演し、「アベノミクスと社会保障」などをテーマに各党国会議員と討論しました。
「アベノミクスの成否」について、自民、公明の議員は、就職率などの雇用改善を強調したものの「地元ではまだまだ厳しいという声を聞く」(自民・小林鷹之衆院議員)と失敗を認めざるを得ませんでした。
辰巳議員はアベノミクスについて「逆に格差を広げた。実感がないのは実態がないから」だと指摘。大企業・大株主は大もうけの一方、5年連続の実質賃金の低下、167万人の非正規労働者の増加などを示し、「格差と貧困が広がった」と指摘しました。
社会保障の財源について辰巳氏は「消費税に頼らない財源確保」を主張。巨額の内部留保を蓄える大企業に中小企業並みの法人税負担を求めるなど「財源は税金の応能負担の貫徹を」と語りました。これに対し、解説者の斉藤信宏「毎日」経済部副部長は「世界はグローバル化しており日本で税金を払う必要がなくなる、ジレンマがあるのでは」と質問。辰巳氏は「大企業にさらなる減税は必要ない。せめて中小企業並みの応能負担をと言っている」と説明しました。
民進党の玉木雄一郎衆院議員も、資本金100億円以上の大企業の実質の法人税負担率は、中小企業よりも低い13・6%になっていると述べ、「細かいところは共産党さんとは違うが、こういうところは同じような負担をすべきだ」と同調しました。