2016年7月8日(金)
日本の命運がかかった選挙9条守る平和の選択を
改憲問題が大争点に 東京 志位委員長が訴え
日本共産党の志位和夫委員長は7日、東京都内での街頭演説のなかで、「選挙戦の論戦をつうじて9条改憲問題が大争点に浮上しました。戦後、憲法9条のもとで、自衛隊が一人の外国人も殺さず、一人の戦死者も出してこなかった平和の歩みを、ここで断ち切っていいのかが問われています。日本の命運がかかった選挙で平和の選択をしてください。どうかその思いを日本共産党に託してください」と訴えました。
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志位氏は選挙最終盤の情勢について、「比例代表も選挙区も、大激戦・大接戦のまま最終盤に入りましたが、各社の世論調査のなかで注目すべき点が二つあります」と述べました。一つは、比例代表の投票先をまだ決めていないという人が4割を超えていることです。いま一つは、参院選で重視する政策として安保法制・憲法改定問題が、社会保障や雇用に次ぐ争点として浮上していることです。
志位氏は次のように訴えました。
「安倍首相は『アベノミクス』と野党攻撃しか語らず、憲法を一切語ろうとしませんが、この選挙の最大の争点は憲法問題です。彼らは多数を得れば、この野望に本格的に手をつけようとするでしょう。安保法制=戦争法と9条改憲で、日本を『海外で戦争をする国』にしていいのか。まだ投票先を決めていないみなさん。どうか投票所に足を運んでいただき、この危険な道を許さない審判を下してください。憲法9条を次の世代に手渡したいと願っているすべてのみなさん。どうか日本共産党に一票を投じていただき、平和の選択をしてください」
反戦平和貫く党へ
東京 志位委員長・山添候補
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「日本の命運がかかった選挙です。ぜひ平和の選択をしてください」―参院選最終盤の7日、日本共産党の志位和夫委員長は、大激戦の東京を駆け巡り、希望ある未来開く日本共産党の大躍進と山添拓選挙区候補の必勝への支援を熱烈に呼びかけ、幅広い聴衆から共感が寄せられました。
吉祥寺駅前では、演説が始まると、猛暑にもかかわらず、聴衆が倍以上に膨れ上がりました。バイクや自転車を止めて演説に聞き入る人たちや、制服姿の高校生たちが感想を語りあう姿も。山添氏は「私達の未来を、抑圧と戦争に導く自民党改憲案を許すわけにいかない」と訴えました。
「この3日間で勝負は決まります」。こう力を込めた志位氏は、選挙戦最終盤の情勢の特徴について、▽比例投票先を4割の人が決めていない▽安保法制と憲法問題が大争点に浮上してきた―ことを指摘。「比例で日本共産党と書いてもらう人を広げに広げ、9人の当選を勝ち取るために全力を尽くしますので、みなさんの力をお貸しください。激戦を勝ち抜かせていただき、若いけど頼もしい山添さんを必ず国会に押し上げてください」と熱く訴えました。
志位氏は、安倍首相が、憲法9条2項を削除し「国防軍」をつくり、海外で無条件の武力行使を可能にしようとしていることが大争点になっていると指摘。「戦後、憲法9条のもとで、自衛隊は1人の外国人も殺さず、戦死者も出していません。被災地で汗を流した自衛隊員を海外の『殺し、殺される』戦場に送っていいのか。憲法9条を守る願いを党をつくって94年、ひとすじに反戦平和を貫いてきた日本共産党と山添さんに託してください」と呼びかけました。
何度も拍手を送っていた、2歳の娘の手を引く母親(33)は「共産党を伸ばし、子どもの未来のために憲法9条を守りたい」と語りました。
SNSなどで野党を応援する法政大4年の男性(22)は、税金の集め方・使い方、働き方のチェンジで格差の是正を訴える志位氏の呼びかけに、「富裕層、大企業課税は本当に必要」と期待を語りました。
上野駅前ではビジネスマンも足を止め演説に耳を傾けました。大学授業料を10年間で半減し、給付制奨学金を創設する党の政策を紹介した志位氏の訴えに、大学教員の男性(63)は「息子の同級生も、奨学金で800万円近い借金を負わされている。若者が報われる社会を実現する政策を断固支持します」と語りました。
赤羽駅前では、拍手を送る聴衆に仕事帰りの会社員らがどんどんと加わり、駅前は大勢の聴衆の熱気に包まれました。