2016年7月7日(木)
主張
参院選と女性たち
いま希望が実る新しい政治へ
「子ども連れでも何かできないでしょうか」と選挙ボランティアに参加した女性。偶然出会った街頭宣伝に参加し「まだ何か手伝いたい」と選挙カーに乗った女性。ネットや口コミで知った街頭演説に駆けつけマイクを握ったママ―。参院選で野党統一候補や日本共産党候補の周りで、“私が政治を変える”という女性たちの動きが急速に広がっています。新しい市民運動のなかで女性たちが歴史を動かす主人公として輝いています。
わきあがるエネルギー
女性たちには安倍晋三政権をどうしても許すことのできない深い怒りがあります。戦争法の強行、原発再稼働の推進、沖縄の米軍基地問題、環太平洋連携協定(TPP)…。国民と女性たちの願いはことごとく無視され続けました。
保育所の待機児童問題では、「保育園落ちた」の怒りのブログをきっかけに、子育てに冷たい安倍政権の姿勢が国会論戦などで浮き彫りになり、保護者や保育士、そして園長らも立ち上がりました。
「難しいことは政治家に任せておけばいいと思っていたけど、安倍政権のおかげで目が覚めた」。子育てなど日々の暮らしのなかで、女性たちが「安倍政治」のおかしさに気づき、行動する―。政治を変える大きなエネルギーとなって噴き出し始めています。
参院選で、自民・公明の与党と補完勢力の議席を少数にし、戦争法廃止・立憲主義回復という共通の目標で、全国32の1人区全てで野党統一候補が実現し市民と共同してたたかわれていることは、安倍政治を変えたいという女性たちに、頑張れば“政治を変えられる”という希望となっています。
野党共闘実現に努力・貢献してきた日本共産党への信頼も高まっています。野党と市民の共同は、「1+1」の運動の力を3にも5にも加速する力を生み出し、変化と激動が日々生まれています。
選挙戦の論戦では、憲法9条改憲に照準を合わせた安倍首相の野望も大きな争点として鮮明になり、“いま行動しなければ”という女性の思いを広げています。
今年は日本の女性が初めて参政権を行使してから70年です。1946年に選挙権を使った女性たちは、朝のNHKドラマ「とと姉ちゃん」で描かれているように、敗戦直後を必死に生きながらも新しい時代への希望をいだき、1票にたくしたことでしょう。
いま参院選で女性たちは、戦後かつてない戦争と平和の岐路に、歴史の新しいページを刻むたたかいに挑んでいます。「4野党プラス市民・女性」対「自公と補完勢力」のたたかいは戦後政治史で初めての構図です。市民・女性が自らの選挙として、新しい政治の実現へ立ち上がっていることは重要です。主権者が主体的に選挙に参加し、社会をつくる主人公としての役割と責任を果たすという画期的な選挙となっています。
歴史に刻む選挙をともに
自らの意思で野党統一候補や日本共産党の応援に立ち、「いまの憲法を子どもたちに手渡したい」と訴える女性の思いは切実です。
野党共闘の勝利、日本共産党の躍進で、女性の希望が実る新しい政治を切り開きましょう。日本共産党は「安倍政治を許さない」と願い行動するすべての女性たちと手をたずさえ、歴史に刻む勝利のために全力で奮闘します。