2016年7月5日(火)
沖縄・女性殺害 “県民が厳罰の予断”
容疑者側 審理の管轄移転請求
沖縄県で起きた米軍属による女性暴行殺人事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪で追起訴されたシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者の弁護人を務める高江洲歳満弁護士は4日、浦添市で記者会見し、裁判の審理を東京地裁で行うよう求める管轄移転の請求を那覇地裁に申し立てたと発表しました。
事件は裁判員裁判となります。管轄移転請求書では、事件の報道などによって県民が有罪や厳罰にすべきだとの予断をもっており、その中から裁判員が選ばれるのは公平性を維持することができないおそれがあるなどとして、管轄の移転を求めています。
高江洲弁護士によると、シンザト容疑者は「沖縄の人の裁判は受けない。アメリカ人に対する敵意がひどすぎる」と話しているといいます。
今後、最高裁が管轄の移転を認めるかどうか判断します。