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2016年7月1日(金)

三菱マテリアルを提訴

北京 強制連行被害者ら和解認めず

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 【北京=小林拓也】第2次世界大戦中に日本へ強制連行され、過酷な労働を強いられた中国人被害者5人と遺族43人が29日、三菱マテリアル(旧三菱鉱業)を相手取り、謝罪と1人当たり100万元(約1500万円)の損害賠償を求め、北京市第一中級人民法院(地裁)に提訴しました。

 強制連行問題では、三菱マテリアルと一部の被害者と遺族との和解が6月1日に成立。三菱側が1人10万元を支払うことなどで合意しました。

 しかし、今回提訴した被害者らは「『和解』は戦時における企業と日本政府とによる強制連行の事実を意図的に回避している」として6月の和解に反発しています。29日の記者会見でも企業の法的責任を追及する決意を示しました。

 2014年2月に、中国人被害者と遺族が三菱マテリアルと日本コークス工業(旧三井鉱山)に謝罪と賠償を求めて北京の同法院に提訴しています。今回の提訴で、原告は計117人になりました。


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